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広島おりづるタワーの入場料金1700円は高い。でも確実に1500円くらいの価値はある。

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そうだ、広島、行こう。

 

ということで広島へ行ってきました。ホストは我らが広島組、カナ&VAX(withガチャ)です。

 

補足:【ガチャとは?】 ガチャピンに似ているらしい。

 

今回は牡蠣の魅力はさておき…
ご紹介したいのは今年9月にグランドオープンした「おりづるタワー」です。

 

情報としては「なんか広島にできた商業施設」くらいのイメージしかなかったんですが、これがなかなか興味深かったのです。

 

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実際、タワーという程高くない(14階くらい)、商業施設と言われる程店がない、
規模もそれほど大きくない、という第一印象だったのですが、みどころは
やはりR階の「広島の丘」です。

 

 

まずは最上階の「広島の丘」へ


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まず、みんなが少なからず驚くであろう入場料金1700円
これは「せっかく来たんだし、高いけどせっかく来たんだし入っとこう」という
観光客の足下をみた価格設定かと思わざるを得ない。
とわまん(3歳)が無料なのが唯一の救いであった。

 

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この日は日曜だが天気が悪かったせいか、タワーにあがる人もまばら…。
スタッフの方が丁寧に案内してくれた。
(この入場者数で採算が取れるのか?だから入場料が高いのか?)という邪推がよぎる。

 

R階へ、なにしろ14階なので、展望タワー特有の「あ、耳がへん」がない。
到着するとテイクアウトのカフェが。展望台で飲み食いができるらしい。

 

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展望台以外、とくにアトラクションはなさそうだったので、じゃあせめてなんか飲むか…ということで、ホットコーヒーやココアなどをオーダー(1000円くらい)。
1700円の入場料を払ってすぐの出費なのでさらに高い印象を受ける。

 

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なんとなんと、

 

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寒い。

 

窓がない。そう、外なのです。時は12月。一瞬帰りたくなりましたが、
しかし待たれよ。
数分のうちにこの空間の魅力がみるみる伝わってきたのです。

 

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この展望台は実に美しく、妥協のないデザインされているであろうことが、素人でもわかります。(しいていえば安全のためのメッシュ(網)が妥協か)

 

華美な装飾は一切ありませんが、「ひろしまの丘」という名にふさわしい、まるで丘にたって街を見下ろすような感覚や、ヒノキを使用したウッドデッキは、木のぬくもりと
日本の伝統技術と静かに伝えてくれます。

 

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そして、見渡すと、原爆ドームをはじめとする平和記念公園、元安川を行き交う舟、路面電車が通る広島の街並など、息づく広島の景観がひろがります。天気がよいともっと遠くまでいろいろ見られるそうですが、タワーって高すぎなくても十分楽しめるんだなーと実感。乗り物大好きとわまんも、眼下を行き交う路面電車や舟に大興奮。

 

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そして、貸し出されたブランケットにくるまって仲間たちと温かいコーヒーを飲む。
冷たい風を感じながら眺める広島は、とてもリアルに記憶に残りました。

 

 

12階「おりづる広場・おりづるの壁」


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一階下って12階は「おりづる広場・おりづるの壁」。
こちらは屋内なのでほっと一息。

 

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おもむろにカウンターへむかい、折り紙を購入するVAX氏。
率先して買いに行くあたり、さすがアラフォーのゆとりを感じます。

 

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ここでは折り鶴をおって、それをタワーの壁の一部にするという企画が行われています。折り紙は5枚で600円です(入場のときセットで買うと500円)。
ここでも飛び交う「高い」の声(←想像)。

 

しかし待たれよ。

 

これもなかなかおもしろいのです。

 

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まず、5人で割れば高くないですし、折り紙のデザインもいい。

 

→ 仲間同士で、「あれ?久々だから折り方忘れちゃったー子どものころはよく折ったよねーー」などど昔を懐かしんだところで、千羽鶴の一部を折っているような気分に。
→ だんだん平和に対する想いが強くなってきて、気づくと世界平和を込めて一羽の鶴を折り上げている。
→ しかも自分たちで折った折り鶴が、タワーの壁の一部として残る。

 

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さらにおもしろいのが、折りづるを壁に落とす瞬間。
下はガラス張りで下が見えてちょっと怖い。で、折りづるを投げると、見事にくるくるとまわって下まで落ちていきます。
サイドに引っかかってしまう事もあるようで、無事下まで落ちると、なんだかちょっと平和に貢献したような気分になって、幸せな気分になるのです。

 

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押しつけがましくない「戦争」や「平和」に対するアプローチ



 

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その他にもランゲージ不要の映像コンテンツあり。このあたりは、正直もう一押し内容が欲しかったですが、タワーから見える景観を、戦後から未来までCGで見せるコンテンツなどは、歴史的な観点からだけでなく、今後の発展を期待させるような仕掛けになっていてなかなかよかったかな。

 

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これらのコンテンツが戦争の悲惨さや、平和に対する想いを直接的に訴えかけてくる事はありません。
しかし、楽しんでいるうちに、自然と平和を祈願しているというのは、このタワーのコンセプトを最大限に伝える、大変優秀な企画ではないかと思うのです。

 

 

入場料高いけど、信念を感じる「おりづるタワー」


で、問題の入場料ですが、この施設で支払った額は、入場料1700円に加え、展望台での飲食1000円。おりづる投下体験で600円ですので、二時間弱のうちに3,300円を支払った事になります。これが二人なら5,000円くらい。

 

外国人の方や遠方からの旅行客であれば「せっかくだから」と払わない金額でもありませんが、市民の方が2度3度行くには躊躇される金額です。

 

実際、料金が高いと言う声が多く寄せられていて、入場者数も伸び悩んでいるそうです。

 

しかし、この建物は、周辺が広島平和記念公園なので景観も配慮しての事もあると思いますが、派手さやきらびやかさでのごまかしが一切ありません。コンセプトからブレない企画とデザインが施された、とてもすばらしい施設だと思います。

 

おりづるタワーを作った広島マツダさんの妥協を許さない信念を感じる施設です。
大抵の商業デザインは、即効力のある大衆性や派手さがが優先されがちですから。

 

おりづるタワーが今後多くの人に、長く愛される施設であるといいなーと思うのです。
みなさんも是非おりづるタワーに足を運んでみてください。

 

最後に、撮影した写真が全然ダメダメで魅力が伝わりきらんのが申し訳ないです。
TONEのカメラすごいだめぽ。

 

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帰りはすべり台でどうぞ。

 

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おりづるタワー公式サイト //www.orizurutower.jp/

 

 

 

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