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最近ニュースでよく聞く「RCEP(アールセップ)」でアジアの経済はどう変わる?

#マーケティング

どうもこんにちは、エフ編集部です。

 

今月の15日、ついに首脳会談で合意が行われた「RCEP(アールセップ)」

 

最近ニュースでよく耳にするけど、一体何なのか。

 

私たちの生活に(とりわけアジア)深く関わってくる輸出入の話になりますので、今回取り上げてみたいと思います。

 

ざっくりかいつまんでお話すると、

 

・8年かかってようやく合意された大きな話

・アジアでの自由貿易が盛んになる

・日本が中国・韓国と結んだ初めての経済連携協定

・世界の人口とGDPの約3割を占める巨大経済圏がアジア内に誕生か

 

 

このあたりが「RCEP」の概要となりますので、以下詳しく見ていきたいと思います。

 

海外への売り込み、海外からの仕入れに関わる大きなお話かもしれませんのでお見逃しなく。

 

RCEPは何のために結ばれたのか、日本にとってはチャンスなのか

さて、「RCEP」=Regional Comprehensive Economic Partnership は、

 

日本や中国、韓国、ASEAN=東南アジア諸国連合の計10か国に、

 

オーストラリアとニュージーランドを加えた15か国が自由貿易をしていこうと合意した協定になります。

 

これだけの規模となると全世界の約3割の人口とGDPが集結した経済圏になるので、そこでのモノの行き来が変わってくるのは間違いありません。

 

ここで今一度、日本の主な輸出先を見てみましょう。

 

(データ参照元:きっずサイト)

 

最新のデータによる日本の輸出TOP3は、

 

1位 中国 (19.5%)

2位 アメリカ (19.0%)

3位 韓国 (7.1%)

 

となっています。

 

2000年代前半までは、アメリカが圧倒的に日本の商売相手だったわけですが、この10年で中国が一気に躍進し、日本の商品をたくさん買ってくれています。

 

そして次に気になるのが、じゃあ一体、日本は何を輸出しているのかですが、こんな感じになっています↓

 

(データ参照元:きっずサイト)

 

日本の輸出品はずーっと変わらず自動車です。

 

自動車の次に多いのが、これまた日本のお家芸である「半導体・電子部品」となっています。

 

つまり、これらを買ってくれる相手がここ10年でアメリカ→中国に変わってきているわけですね。

 

そして、今回の「RCEP」は中国と日本が初めて結ぶ経済連携協定だとして大きく取り上げられています。

 

日本は約14億人の中国を相手に自由貿易が可能になり、ビジネスチャンスが到来する反面、国内に中国からの安い製品がたくさん入ってくることにもなります。

 

参加国全体での関税の撤廃率を品目数 で見ると91%となり、多くのモノが関税引き下げに向けて動き出したことになります。

 

もちろん外国の安い製品が入り過ぎてしまうと、日本国内の産業にダメージがありますから、重要5項目(コメ・牛肉・豚肉・乳製品など)に関しては関税引き下げの対象外となっています。

 

例えば、冷凍のタコや枝豆は段階的に関税が撤廃されていく流れになりますので、今よりも安価に外国産が入ってくることになります。

 

めちゃくちゃ安易な考えですが、たこ焼き屋さんや居酒屋の仕入れには良いかもしれません。

 

日本はこれまでも世界の各国と自由貿易協定を結んできている

さて、ではこれだけの大型協定ですが、これまでの日本の貿易協定を改めて見てみると、別に今回の「RCEP」だけが特別なわけではありません。

 

日本は既にTPP(環太平洋パートナーシップ協定)をはじめ、EUとの協定やアジア各国とも様々な協定に合意し、それらが発効されて私たちの生活にも日々影響し続けています。

 

今回のRCEP合意は中国が主導だ、とか、インドが入っていないのでそこまでの規模では無い、など様々なことが言われていますが、何よりも西欧諸国からアジアへ経済の拠点が少しずつ移ってきていることは間違いなさそうです。

 

アジア地域には世界の人口の約60%が住んでいると言われており、これからの世界経済発展の鍵を握っているのはアジアなのであります。

 

今回のRCEPのニュースであらためて、私たち日本も世界を相手に商売をしていかなければいけないと再認識させられたのではないでしょうか。

 

中国・韓国に優れた日本の製品をたくさん売り込んでいきたいものですね!

 

それではまた次回お会いしましょう。

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